一日の体と栄養のリズム
2016/11/23
体づくりにおいて、運動などのトレーニングは勿論のこと食事がとても重要であること。 食事の内容によって、体に必要な栄養素がどれだけ摂れるかということです。必要な栄養素を必要な分をきちんと摂取することで、体の各器官が正常に活動することができます。そこで、体の一日のリズムという観点から栄養がどのタイミングで必要か。体は一日活動しています。一日の流れで、それぞれに違う働きをしています。一日24時間ありますが、人間の体が一日どのような活動をしているのでしょうか。からだのリズム=吸収・消化・代謝・排泄。健康的で体をつくるには、体の本来のリズムを知り、体のリズムに合わせて生活をすることが大切です。
中には環境によって難しい場合もありますが、一日の流れがリズムとなっていることは同じです。
人間の体の一日を3つに分けます。
4:00~12:00 排泄の時間。 前日の老廃物などを対外へ排泄する。寝ている間に代謝が行われて、不要なものを体外へ排泄する時間です。この時間は、代謝酵素が働きます。代謝酵素がきちんと働くことで、排泄を促すことができますが、しっかりと食事をすると消化酵素が働きます。体は前日から半日近く断食の状態ですから、胃は空っぽになっています。胃や消化器官など様々な器官が稼働できるようになるまでは、3時間かかります。効率よく排泄を促すためには、朝食は軽めでジュースなどで補給すると体はすっきりします。消化器官を休ませることで、代謝が高まり循環機能が高まります。
12:00~20:00 消化・栄養補給の時間。食事で栄養を補給し、それらを消化します。それらを吸収できるように分解していきます。体が活動の時間になり、エネルギーが必要となる時間です。栄養を補給し、消化酵素が働く時間です。この時間に昼食や夕食を済ませることがよいです。夕食は、体を構成するタンパク質やビタミン・ミネラルなどを摂取するといいでしょう。
20:00~4:00 吸収・代謝・利用の時間。消化した栄養素が体内の各器官へ送られる。体を休めて、体の修復時間になります。吸収された栄養素が働き、細胞の新陳代謝が行われます。再生や、古くなった老廃物などを排泄できるようにします。
この時間は代謝酵素が働きます。夜遅くに食事をすると、消化酵素が働いてしまうため、就寝時間と夕食の時間をあけること。
0:00に就寝する場合、20:00に夕食を済ませると就寝時に代謝酵素が働きます。代謝酵素とは体内にある酵素で、腸で吸収された栄養素をエネルギー変換します。消化酵素とは、食事で摂取した栄養素を消化・分解します。これらはどちらかが働き、酵素が不足するとうまく代謝が行われません。そして体のリズムに合わせて酵素を働かせることで、体の機能のバランスが保たれます。これらのバランスが崩れると、代謝酵素がなかなか働かなくなってしまい、痩せにくい体になります。代謝酵素を使うべき時間に消化酵素を使ってしまうと、消化を優先して代謝が行われません。朝も昼も夜も、ずっと食べているとこういった状況になります。
そして不足しがちな酵素を食事などで補うことも大切です。野菜(生)や果物、発酵食品に多く含まれています。これらの体のリズムに合わせて、これらの吸収・消化・分解・代謝を高めていくことは、トレーニングの効果や食事の内容を最大限にするか、ということです。いくら良いものを摂っても、吸収率が悪ければ思うように吸収できません。トレーニングをしっかりと行い、夜の睡眠で体を回復するにあたっても、しっかりと体に必要な栄養素を体内で代謝できなければ効果は半減してしまいます。質の良いものを摂取することだけではなく、体にとって質の良い環境をつくることも大切です。これらの相乗効果は、よりよい体をつくるのではないでしょうか。