ホルモンのはなし1
2016/12/17
ホルモンとは何でしょうか? よく耳にする「ホルモン」はホルモン焼き、ホルモン剤などなんとなく元気や疲れをいらしてくれるような事を想像させるような響きやイメージがあるのではないでしょうか?
ダイエット、体作りへのホルモンの影響
ホルモンとは、私達の体の中で作られる独自の物質で、人工的に作られる合成物質ではありません。我々の生活はホルモンによって支配されているといっても過言ではないという人もいます。
ダイエット、体作りを考える際にもホルモン抜きには考えられません。
簡単に関係するホルモンをいくつか挙げてみても、テストステロン、エストロゲン、アルデステロン、セロトニン、コルチゾール、ドーパミン、ノルアドレナリン等がすぐに思い浮かぶほどです。
運動に関係するホルモンを見てみましょう。運動は体に良いといわれていますが、なぜ体に良いのでしょうか?運動をすると血の巡り、血流がよくなって、心臓や血管からホルモンがたくさん分泌されます。
心臓や血管は血液を送り出すポンプとパイプの役目のみならず、血流が多くなることがわかると関係するホルモンを分泌します。ナトリウム利尿ペプチドや一酸化窒素がそれにあたります。
これらは血管を広げてたくさんの血液が心臓や血管に圧力をかけることなく、無理なく流れるように調整していきます。
ナトリウム利尿ペプチドは、腎臓に働きかけ、余分な水分や塩分を排泄する働きをします。
お風呂に入った後に排尿したくなるのはこのホルモンの働きのためです。
運動するとこのホルモンが分泌され、血管が広がり血圧が下がります。血流が増えて血統を下げる作業のあるインスリンが各臓器に運ばれやすくなり、血糖が下がります。このため体にとっては良い状態を作ることができます。
少し難しいですがATPという言葉を聞いたことがあるでしょうか?ATPは体作りに欠かせない成分なのですが、運動をすることによってたくさんの運動に関係するホルモンが分泌されて。
そのホルモンがエネルギーの基となるATPを作り出す、ミトコンドリアを活発、元気にするのです。ミトコンドリアが増えると、筋肉が太く、強くなり持久力が高まっていきます。
同時に腎臓が弱っていくのを抑制します。
まさに体作り、ダイエットに欠かせない成分がATPなのです
運動で鍛えた体は運動をためた後も一定期間は鍛えた状態や筋肉を保ちますが、そのまま運動をしなくなるともとに戻ってしまいます。また、運動をすると筋肉は以前の状態を覚えているため、以前の筋肉の状態に戻ってくれます。これがマッスルメモリーといわれるものです。
貯金はできないけど、記憶をもとにもとに戻ろうとしてくれるのです。ところが、なにもしないままでいると肥満に悩まされることにつながります。そして肥満から数々の病気のもとになる可能性があります。
サルコペニア肥満を聞いたことがあるかもしれませんが、筋肉が減って肥満になっていく、そしてそれが原因で認知症やその他の症状を発症することにつながるといわれています。
せっかく運動して鍛えるのですから、その運動を続けてよいホルモンを分泌し続けた方があらゆることに良いと思います。みんな同じホルモンをもっているのですが、生活習慣が違うとホルモンの効き目が大分変わってきます。
睡眠とホルモン
睡眠は体にとっては休養タイム、脳にとってはメンテナンスタイムだと思います。ホルモンは睡眠にもとっても大切です。逆にいうと、睡眠は良いホルモンを分泌するのに大切な活動です。
脳は睡眠中、昼間にたくさん取り入れた情報を整理しています。脳は昼間に得た情報を取捨選択して、記憶に残すものは残す作業をしています。
夜、寝る前に悩んでいたのに朝起きるとパッと解決策が見えてくるというのはまさにこのメンテナンス作業、取捨選択作業、整理作業の結果だと思います。ダイエット、トレーニングに対しても、この脳の整理作業はとても大切です。
部屋を暗くして、メラトニンを分泌させる
睡眠に関係するホルモンで代表的なのはメラトニンではないでしょうか。このメラトニンは、トリプトファンと呼ばれるアミノ酸からセロトニンができて、そのセロトニンから作られます。
このメラトニンは夜間にしか分泌されないのです。しかも、寝ている間に明かりをつけていると、メラトニンは減少します。明かりをつけず、暗くして寝ることは大切だと思います。
メラトニンのもうひとつの役目は酸素から作られる、有害で老化を促進する、活性酸素を除去する役割を持っているといわれます。
著者はメラトニンを分泌させるために、就寝前にサプリメントでトリプトファンを摂取して、部屋を暗くし、決まった時間に終身、起床するようにしています。
この効果のせいか、トレーニング、体作りをの他に仕事にも前向きに取り組めて、良い状態を作れているのではないかと思っています。
これは、トリプトファン、メラトニン、セロトニンがうまく分泌されているためだと思っています。