α-リノレン酸とリノール酸
2016/11/26
ここでは、リノール酸について話したいと思います。
リノール酸って何?
リノール酸が不足しすぎると、抜け毛が増える、髪がぱさつく、キズが治りにくい、皮膚や目が乾燥する、動機、息切れなどの症状が出てしまいます。摂りすぎてはいけませんが、ある程度は摂取する必要があるのです。
α-リノレン酸とリノール酸は、同じ必須脂肪酸でありながら、少し役割が違います。α-リノレン酸は、悪玉コレステロールだけを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれるので、こちらばかりを摂りたくなると思いますが、健康を保つためにはリノール酸も摂る必要があります。
どうやらこの二つを摂取するのには、バランスが大事なようです。「α-リノレン酸:リノール酸=1:4」この比率で摂取するとよいそうです。現代の食生活は、リノール酸を多く摂りすぎている場合が大変多いと言われています。
昔に比べ、マヨネーズやファーストフードの食事など、リノール酸を摂る機会が多くなっているそうです。α-リノレン酸を豊富に含む亜麻仁油を摂ることによって、よいバランスが保たれてくるでしょう。
亜麻仁油は、必須脂肪酸を多く含むため、血流をよくし、重大な病気の原因になりやすい動脈硬化を抑制、予防できるので、生活習慣病などが気になる方にはうってつけのものでしょう。しかし、それだけではありません!身体への健康効果以外に、美容やダイエットなどにも効果があると認められています。では、亜麻仁油がどのような効果を発揮するのかを見ていきましょう。
生活習慣病の改善、予防 - これまでに見てきたように、亜麻仁油に多く含まれるα-リノレン酸がコレステロール値を下げてくれるため、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の改善や予防に効果があると言われています。
また、血流をよくする働きにより、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓の予防効果もあります。肩こりや冷え性の改善にもよいそうです。血の巡りがよくなり、血液サラサラになることが、健康になるための大切なポイントのようですね。
美肌に!ダイエットに!
必須脂肪酸の持つ、細胞を正しく保つ効果により、肌の乾燥を防ぎ、肌荒れなどが改善されると言われています。細胞が集まって身体ができているのですから、細胞の状態をよく保ってくれる働きは美容には欠かせないものですよね。
また、亜麻仁油は、ダイエットにも効果があると話題になっています。「ダイエット油」と呼ばれることもあります。血中コレステロールや中性脂肪を下げるので他の油よりも太りにくく、体脂肪を燃えやすくする作用があります。血糖値も下げる効果があります。
同じ量の油を使うのなら、他の油よりも亜麻仁油のほうがカロリーを抑えてくれるのです。ダイエット中のカロリーカットにうれしい効果ですよね。
ダイエットのために油を摂る?と疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。確かに、脂肪ですから食べ過ぎたらカロリーオーバーになってしまいます。しかし、亜麻仁油を適量とることによって、血管がきれいになり、余分なものが排出され、身体のなかから美しく変わっていけるのです。
亜麻仁油のもとになっている種子の状態の「亜麻仁」には、豊富な食物繊維と、リグナンという抗酸化作用のあるポリフェノールの一種が、大変多く含まれているそうです。より、美容とダイエットの効果を求められるのならば、「亜麻仁」そのものも摂られるとよいでしょう。ごまのようなものなので、ご飯にふりかけるなどで簡単に食べられます。
アレルギーの症状を抑える !
アレルギーの原因の一つとして、リノール酸の摂り過ぎがあります。亜麻仁油に豊富に含まれているα-リノレン酸は、リノール酸の過多によって減ってしまった善玉コレステロールを増やしてくれるなど競合的に働くので、アレルギー症状の緩和に対して有効であると言われています。アトピー性皮膚炎などには、患部に亜麻仁油を直接塗っても効果が見られるそうです。
記憶力や学習能力が上がる!!
先ほど見たように、α-リノレン酸が体内に入ると、DHAとEPAに変化します。さばやあじなどの青魚に含まれる成分として知られ、体内のさまざまな機能を調節する物質の材料になっていて、目や脳など全身の機能を維持することに関わっています。摂取することで、神経細胞が活性化され、脳の機能が上がり、学習能力、記憶力を向上させる効果があるそうです。
また、脳の神経細胞の活性化や脳の血管障害を改善する効果もあることから、認知症の改善、予防にも役立つのではと期待されています。妊娠中に摂取することで、頭の良い子が生まれるとも言われています!
その他、免疫力を高めたり、うつ病、自律神経失調症などの改善、予防、リウマチなどの炎症を抑えるほか、さまざま効果があると言われています。